リノール酸
不飽和脂肪酸の中の多価不飽和脂肪酸に分類する液体の油です。
リノール酸はコレステロール値や血圧を下げるとして注目されてきました。
1950年代後半にアメリカで、「動物性脂肪に多い飽和脂肪酸はコレステロールをふやし、植物性脂肪の不飽和脂肪酸、特にリノール酸にコレステロール値を下げる効果がある」ことがわかり、動脈硬化の予防、治療に用いられるようになりました。
しかし、過剰に摂取すると善玉コレステロールまで減らしてしまうような弊害が起こることもわかりました。
また、熱に弱く150℃以上加熱すると過酸化脂質を生じ、癌の原因になり、さらにリノール酸から合成されるアラキドン酸はアレルギー症状を促進するのでアトピーや花粉症といったものの原因になっています。
リノール酸が多く含まれる油はベニバナ油やナタネ油があります。
また、多く含む食品はトウモロコシ、大豆などがあげられます。