中医学理論に基づき、体質や臓器に適した食物を摂る薬膳
薬膳とは中医学理論に基づいて食材、中薬と組合せた料理であり、栄養、効果、色、香り、味、形などすべてが揃った食養生の方法です。
医食同源の考えから病気の予防や回復・保健を目的とし、個々人ごとに異なる体質や臓器に適した食物をどのように摂ることが効果的か考えています。
補助的な治療効果としては、副作用の軽減、免疫力の向上、体力強化などがあげられます。
たとえば、大手術の後は「鯉魚赤豆湯」や、「枸杞蒸甲魚」などの薬膳を食べるのが一般的です。
これは、体力回復や手術後の傷口の癒合を早め、感染症の防止に効果があるからです。
また、化学療法や放射線療法を受けているがん患者も、これらの薬膳を食べています。
化学療法や放射線治療は白血球数を降下させ、貧血症、倦怠感、食欲不振になりやすくなります。
前記の薬膳は、これらの症状に効果を発揮します。
ただし、病気治療に関する薬膳の応用に関しては、直接的・間接的にかかわらず、正しい中国医学の知識が必要です。
「寒、熱、虚、実」といった体質を知り、症状に合わせて適切な調合をしなければなりません。
誤った使い方をすると、効果がないどころか、症状を悪くすることさえあります。
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