夏の暑さ対策の秘訣は肌着にあり【その②】
今日は夏の肌着選びについてです。
ついつい風通しの良さを気にして、ゆとりのあるサイズを求めがちですが、暑さ対策に有効なのは下着・肌着として素肌の上に着るシャツはぴったりしたものがおすすめです。
その理由は、肌とシャツの間に余分な空気の層を作らないためです。
空気の層は断熱材効果がありますので、熱の放出が妨げられます。
下着を着るとさらに空気の層が少なくなります。
下着には汗が滞留した状態になりますが、気化熱により熱の放出効果が高まります。
インナーは体にピッタリしたサイズの方がより汗を吸いやすく、逆に上に着るシャツはゆったりめで、インナーとの間に風が通るくらいのものが汗対策としては最も効果的だといわれます。
ニオイの元となりやすいワキ汗を防ぐなら、やはり半袖がおすすめです。
次に素材選びです。
肌着には大きく分けて綿などの天然繊維と、ポリエステルなどの合成繊維があります。「直接肌に身につけるから、綿やシルクなどの天然素材が一番では」という人もいらっしゃるかと思います。
確かに肌に優しく、吸汗・発散性に優れている天然素材は夏に適していますが、綿は洗濯を繰り返すうちにゴワついたり、シルクはそのデリケートな素材ゆえに、お手入れが面倒などという欠点もあります。
一方、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維に関しては、ここ数年、天然の抗菌・保湿作用のあるキトサン入素材、シルク成分セリシンでコーティングしたものなど、天然素材をしのぐほどの優しさと快適さを備えたタイプが次々と登場しています。
天然繊維と合成繊維の中で、もっともポピュラーな綿とポリエステルを比べると、その構造の違いにより性質が異なっています。
綿は繊維の1本1本に細かい穴があり、少量の汗をかくと、その細かい穴が湿り気をグングン吸収します。
ところがその吸収量には限界があり、その限界を超えると処理しきれなくなります。
綿のように穴ではなく、特殊加工により繊維に溝が作られているポリエステルは、湿り気は苦手ですが大量の汗には威力を発揮し、たくさん汗をかいても繊維の溝がサッと取り込み、すばやく発散させてくれます。
このそれぞれの繊維が持つ特性をふまえると、冷房の利いた室内にいることが多く、あまり汗をかかない方には綿素材を、また、営業など外回りでたくさん汗をかく方にはポリエステルなどの合成繊維がおすすめです。
汗をかいてそのまま冷房の中にいる場合も、天然繊維と比べて合成繊維の方がすばやく湿度を下げてくれるそうです。
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