芍薬(シャクヤク)
北朝鮮、中国東北部、シベリアの東部にかけて自生しています。
高さは約60cmあり、初夏になると、紅や白色などのボタンに似た花が咲きます。
生薬には、乾燥させた根を用います。
効果として、血液を滋養し、婦人科系の働きを整える働きがあります。
漢方では益気・補血薬(婦人向けの強壮薬)として、月経不順・生理痛・冷え症(冷え性)・不妊症・帯下などに使われてきました。
シャクヤクに含まれるペオニフロリンなどの有効成分には鎮痛鎮静・筋弛緩・抗けいれん・血管拡張・抗炎症など幅広い効果が報告されており、筋肉のこり・腹痛・身体疼痛・手足のひきつれ・胃けいれん・下痢などに応用されます。